目的
認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)は、性暴力被害者、子どもの頃からの虐待、戦争体験などによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)を対象として多くの有効性が報告されています。
本研修では、CPTのデモンストレーションビデオを見ていただいたり、エクササイズをしたりして、CPTを臨床現場で用いることができるようになるための実践的な練習に取り組みます。
本研修は、すでに認知処理療法の研修(一日以上の対面研修か、令和3年度に実施したオンデマンド研修)を受講済みの参加者を対象として、臨床事例を想定したロールプレイなどの技法の練習を中心に行います。
対象者
認知処理療法の研修(一日以上の対面研修か、令和3年度に実施したオンデマンド研修)を受講した方のみを対象としております。CPTを臨床現場で実践されているか、本格的に実践する具体的な予定がある専門家を対象としています。そのため実践練習を通して臨床技能を高めたいと考えている方を対象として想定しており、職種や臨床経験は問いません。
研修では基本知識に関する講義は極力行わず、少人数(最大50名)での実践演習を中心とした研修であるため、『トラウマへの認知処理療法:治療者のための包括手引き(創元社)』を予め通読し、認知処理療法の内容を理解しておくことを推奨します。
研修基本情報
期間 | 2022年2月17日(木)1日間 10:00~17:00 |
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主題 | 心的外傷後ストレス障害に対する 認知処理療法に関する実践研修 |
会場 |
ライブ配信(Zoom) |
受講料 | 無料 |
定員 | 50名 (応募者多数の場合は選考) |
申込期間 | 2022年1月24日 ~2022年2月9日 |
課題内容
- 認知処理療法を実施する際の症例概念化
- 実践練習:PTSDの症状評価
- 実践練習:心理教育
- 実践練習:スタックポイント・ログ
- 実践練習:ソクラテス問答
- 実践練習:ABC用紙、考え直し用紙、
問題ある思考パターン用紙、信念を考えなおす用紙 - 臨床実践をする際の留意点
講師
伊藤正哉 (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
今村扶美 (国立精神・神経医療研究センター病院)
片柳章子 (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
蟹江絢子 (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
菊池安希子 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、認知行動療法センター)
佐藤珠恵 (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
髙岸百合子 (駿河台大学、認知行動療法センター)
牧野みゆき (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
宮前光宏 (量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所)
森田展彰 (筑波大学)
堀越勝 (国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)他
申し込み方法
研修に関しての注意事項(必ずお読みください)
- 結果通知(メール)は、受講の可否に関わらず、お申込みいただいた皆様にお送りいたします。
- 抽選結果理由については一切お答えいたしかねますので予めご了承ください。
- 申し込みにあたって、厚生労働省認知行動療法研修事業に関する推薦書、事務局が作成する参加者リスト(1氏名 2職種 3勤務先 4勤務先住所)を厚生 労働省へ報告することに関する同意書の提出が必須となります。
- 受講時の通信にかかる料金は受講者のご負担となります。
- 研修動画の写真撮影、録画、録音、送信、複製、改変、転載またはそれに準ずる行為、研修動画を権利者の許諾なく上映することは法律で禁止されています。
- 研修動画の視聴URLを他者に漏洩することは固く禁止いたします。
- 機器の使用方法、機器トラブル、配信トラブルについての対応はいたしかねますので、ご了承ください。
- 申込受付期間後の申込は受け付けておりませんので、ご了承ください。
お問い合わせ
厚労省研修事業事務局
※お問合せの際は、「心的外傷後ストレス障害に対する認知処理療法研修会【1日 研修】」についてとご明記ください。
厚生労働省認知行動療法研修事業ウェブ事務局(NCNP委託)
ncnp_cbt@medical-bank.org